ご挨拶
知的財産は、技術的・文化的な創造的活動の成果等であり、この知的財産の保護と利用を調整することによって産業や文化を発展させようとするルールが、知的財産法です。近時、知的財産は、社会において、その重要性を高めており、これに伴い、知的財産そして知的財産法に関する知識・理解を備えた人材がますます必要となってきています。
大阪大学は、このような社会の要請を受けて、知的財産の分野での社会貢献のために、平成22年4月に、知的財産・知的財産法の全学的な教育・研究拠点として、知的基盤総合センター(略称:IPrism)を設立しました。
その後平成25年5月には法的サービス事例を活かした臨床法実務教育拠点「智適塾」を設置し、さらに平成30年4月には組織改編により名称を「知的基盤総合センター」 とし、知的基盤総合センターが行ってきた教育・研究は同センターの知的財産部門(知的基盤総合センター)が担当し、全学に対する法的サービスについては法的支援部門(智適塾)が担当することとなりました。
知的基盤総合センターが行う様々な教育活動のうち、大学院においては、大学の学部(文系・理系を問いません)で学んだ知識・理解に加えて、知的財産法に関する専門的な知識・理解も身について、知的財産の分野で活躍できる人材を養成することを目的とした知的財産法プログラムを実施します。同プログラムは、研究者教員・実務家教員によって、少数精鋭で、知的財産法の専門教育が行われます。
知的基盤総合センターは、知的財産法プログラムを含む教育活動と研究活動により、知的財産法を通じて社会に貢献したいという夢を持っている人がその夢を実現することをサポートしていきたいと考えています。多様な可能性を秘め、知的な向上心にあふれた人材が国内外から、この知的基盤総合センターに集い、お互いに研鑽してくれることを願います。